涅槃まで百万歩

中華とラーメンと酒の日々

昭和四十六年 下町のモデルガンブーム

食事や散策のお話からまったく離れた内容で恐縮です。

もう四十年以上も前のお話になりますが、僕がまだ台東区は蔵前の小学校に通っていた頃、自分の学年には空前のモデルガンブームが到来しておりました。

当時、週刊の少年漫画誌の表3の広告などは、ほとんどモデルガンの通販広告が占めていたように記憶しています。それに加えて、この地域からは上野も近いので、休日には『中田商店』など軍事関係のグッズを扱うお店や『MGC』などの専門店でモデルガンを購入している同級生も多くいましたっけ。残念ながらもう『MGC』は上野アメ横にはありませんが、『マルゴー』という専門店は今もJR御徒町駅から上野駅にかけての線路下で三店舗営業しています。このお店も歴史が古いですね。

ちなみに線路下には今もいろいろなお店がひしめき合っていて活気がありますよ。

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このモデルガンブーム、おそらく『ルパン三世』のアニメがテレビ放送されてから一気に盛り上がったような……。面白いぐらいに『ワルサーP38』の所有率が高かったものでまず間違いなさそうです。

さて、放課後はみな小学校から帰るなり自慢のモデルガンを持って近所の公園に集まってきては、火薬を込めた薬莢を景気良くバンバン鳴らしながら遊んでいたものでした。が、ここで……それはブルジョアな家庭の子供たちの娯楽であり、この連中のグループに属しながらも、当時家庭の台所が苦しかった僕などは、両親に頼み込もうと何をしようと買って与えられることはありませんでした。

この当時、ほとんどのモデルガンがダイキャストという金属製でしたので、決して安いものではなく、高いもので三千五百円前後で最低価格のものでも千二百円はしていました。と、今の金銭感覚からすると大したことがないように思えますが、当時の物価からすると決して安い金額ではありません。

しかし、いちばん安い千二百円程度のものは『デリンジャー』といって、たった二連発の、あまり当時の小学生には受けそうもない代物でした。今ではコンパクトさがとても気に入っている、コレクションのひとつですが……。

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でも、それさえも毎日のお小遣いが三十円の僕からは高嶺の花でした。この頃は二十円あれば菓子パンが買えましたからね。で、仕方がなく『銀玉鉄砲』を持っていっては仲間に無理矢理加わっていました(笑)。

結局、小学校在学中はモデルガンは手に入れることはできませんでした。

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そんな昔懐かしい『銀玉鉄砲』が、骨董屋の店先に置いてあるのを発見。フォルムが実はそこそこよくできていることにビックリして、買ってしまいました。左が『銀玉鉄砲のワルサーPPK』で、右がマルゼン製『ガスガンのワルサーPPK/S』、若干銃の型は違いますが、『銀玉鉄砲』のほうがふた回りほど小さい以外はパッと見、同じように見えます。おまけに、引き金を引くと、とりあえずはブローバックの真似ごとまでします。

当時はひとつ五十円ぐらいでしたか、安かったですね。ただ、現在では肝心の『銀玉』などなかなか手に入りませんので、飛弾距離がどれぐらいだったのかは計りかねますが……。

こういう昭和のオモチャは、これから先もどんどん姿を消していくのでしょうね、とても残念が気がいたします。

●昨日歩いた歩数……一万二千八百六十五歩。週明けは歩数、あまり稼げません。